2017年1月 のアーカイブ

東亜レジン株式会社   企業の「顔」を作り出すパイオニア 

2017年1月27日 金曜日

 今回訪問させていただいた企業様は、様々な企業やお店のシンボルマークとなり街の風景の一部にもなる【サインボード】専門メーカーのパイオニアとして昭和33年創業以来、59年間活躍されている東亜レジン様です。
 普段目にしている看板がどのように作られているか、東亜レジン 水野智成氏にお話を伺いました。(※取材日:2016年11月14日)

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●サインボードが作られるまでの背景を教えてください。

 

会社

水野様(以下敬称略):
 当社は1958年に設立して以来、日本で初めてのアクリル製内照式店頭看板を製造し、現在に至るまで業界をけん引して参りました。現在は行っておりませんが、創業時はアクリル加工技術を生かし、大型水槽・光を通す光天井・壁・ドアなどの製造も行っておりました。
1980年頃の日本はCI(コーポレート・アイデンティティ)がブームとなり、社内外の認識を持たせる自社ロゴを見直す動きが広まっていました。それによりサインボードにも注目が集まり、追い風となりました。
 当時、日本には普通の看板しかない時代でしたので、アクリル樹脂の特性【色が多彩・形を立体的に加工しやすい・光を通す】を活かせば看板としての幅を広げられると考え、サインボードの制作を行うようになりました。

レジンイメージ

●制作上でのポイントはありますか?

水野:
 サインボード制作は企業の【印象】を作る仕事です。
 弊社では日本を代表する大手企業のコンビニやガソリンスタンド、カフェなどのサインボードを任せられています。現在のコンビニのサインの形も初めて弊社が提案しました。
 サインボードは企業の第一印象に大きく影響しますので、微妙な色・質感の違いやデザインの細部に至るまでクライアントと入念な打ち合わせを重ねます。色やデザインのマイナーチェンジをする事もありますが、企業イメージを壊さず伝える事が重要となります。
 またサインボードは景観の一部としても捉えられ、制作には各地域の条例などの制限もあります。例えば京都市内では赤色の使用が禁止されていたり、沖縄県では台風が多いため風速40M以上に耐えられる物でないといけない、など。単純に目立って派手な物を作ればいいわけでもないのです。注目されなくても、都市景観と融和しつつ、どんな【印象】を残せるかを考えます。」

夜景
 

●組織文化を教えてください。

水野:
 当社に入社された新入社員の方には必ず工場の研修期間を設けています。様々な職種が同時並行で進む、実際の仕事の流れを体験していただく事が目的です。研修では大卒・高卒・工場社員が全員一緒に行動を共にします。
 研修後には全国のそれぞれの部署へ配属されますので、バラバラになっても繋がりを作れる貴重な機会にもなります。この研修制度は20年以上続いているんです。
 59年やっているメーカーと言うと堅い仕事というイメージがあるかもしれませんが、一人一人の主体性を一番大切にしていて、相手の立場に立って物事を考えられる物の見方を重視している社風があります。
 どの部署や部門の発想でも取り入れ、行動してみたい気持ちや発想が活かせる会社です。遊び心を取り入れながら、働き方ひとつを自分たちで作っていく会社です。
 この社風がサービスや物作りにも広がって良い作用を産んでいます。クライアントからお店作りを東亜レジンに任せて良かったと言ってもらえる様、社員一同目指しております。

東亜
 


 古くからの慣習に捉われず、常に新しい発想を取り入れて成長を続ける東亜レジン様。
 59年間、サインボードの先駆者としてトップを走り続けている秘訣は、一人一人が個々の能力を最大限に発揮できる環境にあるのかも知れません。
 ミニミニ城西は、東亜レジン株式会社をこれからも応援し続けて参ります!

株式会社とんでん    接客・調理のプロフェッショナルを育成する

2017年1月17日 火曜日

 今回訪問させて頂いた企業様は、和食のレストランチェーンとして関東及び北海道を中心に店舗展開をしている「とんでん」様。こちらで採用活動業務、及び、店舗での接客・調理業務を行っている浅見いづみ様にお話を伺いました。まずは、兼務を行うようになった経緯について、詳しく訊いてみました。(取材日:2016年11月16日)
 


 
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浅見様(以下敬称略):
今年の3月から兼務させて頂くようになりました。平日は公休と、本社での採用活動、土・日・祝日は店舗で接客や調理を行っています。今までは店舗に勤務していたのですが、私の中で「もっと多くの人と関わってみたい」という気持ちがありまして、そのような意欲を買って頂いて、今のように採用活動に参加させて頂くようになりました。

 この3月から合同説明会や採用試験の準備をさせて頂いています。採用活動を行う中で、楽しめるところもありますが、まだ勉強しなければならない部分もあり、日々やりがいを感じています。

 本日は、採用活動の一環として企画していることや、「とんでん」の取り組みについてお話させて頂きたいと思います。

 

●「どのような思いを込めて調理したのか」を大切に

 
 現在、「とんでん」では2018年3月卒業の学生さんに向けて、インターンシップを企画しています。どのような企画内容なのか、詳しく伺ってみました。
 
 

浅見:

 東京・千葉・埼玉・神奈川の店舗のキッチンに実際に入って頂いて、食材を使用して調理をして頂きます。このインターンシップでは、調理の楽しさ・おもてなしの心の大切さを、学生さんたちにアピールすることを目的としています。12月から開始の予定で、現在準備を進めているところです。(※取材日:2016年11月16日)

 使う食材はこちらで用意しますが、作ってもらうものは自由です。こちら(※下記画像参照)は私が試しに作ったものですが、お子さんの誕生日のお祝いをイメージしました。このように、「どのような思いで作ったのか」ということを大切にしてほしいと思っています。

うさぎちゃん 鮨ケーキ

 料理が好きな方・栄養学系を専攻している学生さん以外も歓迎です。料理に触れる機会がなかった方の入口になるような経験をして頂きたいと考えています。もちろん、調理は私たちがサポートしますので、安心して来て頂ければと思います。

 
 
 「とんでん」のキッチンで作られる料理は、お客様に振る舞われるもの。お客様を思い、おもてなしの心を持って調理に当たらなければ、喜んで頂けるものは作れません。入社する前からこのような心がけを学ぶ機会が得られる、素敵な取り組みだと思います。
しかし、調理するにはもちろん技術も必要。今まで調理に触れる機会のなかった方々が入社しても、専門の技術を身に付けられるのでしょうか。入社後の研修などについて、詳しくお話して下さいました。
 
 

●業務として、技術を習得する

 
 
 「とんでん」には「とんでんビジネススクール」という研修を行う機関があります。人事部が研修を行う企業が多い中、こちらの「とんでん」では、研修を行う部署「とんでんビジネススクール」として独立しているというのが大きな特徴です。どのような教育を行っているのでしょうか。
 
 

浅見:

 入社後は「とんでんビジネススクール」が主体となって座学はもちろん調理実習などの厨房研修を通して技術の習得を目指してもらいます。「とんでんビジネススクール」で学んだことを店舗に入った時にパートさんやアルバイトさんに教えられるように、審査・指導を行いしっかりと教育しています。

 教育カリキュラムは1年を通して組まれています。「この日はこの講義」、「この日はこの実習」というように、年間で習う内容が決まっているんです。魚を丸ごと一尾おろす調理実習もあるんですよ。こうした技術の勉強だけでなく、人事部が講師となって残業計算のしかたや労働管理に関する知識を学ぶ日もあります。

いなださばいてます 20160427新入社員研修 たなかCF

 入社後1年経過すると、原価率の計算や損益計算、キャッシュフローなどより難しい内容の講習も組まれていきます。

 「とんでんビジネススクール」は、学校とは違います。「とんでん」の社員は「とんでんビジネススクール」という場で、業務の一部として、技術や知識の習得をしています。

 
 
 例えば、調理の面で一人前と認めてもらうには2年程かかるそうです。もちろん、接客の技術も調理と並行して学んでいきます。また、「とんでんビジネススクール」の研修は、店長に昇格しても終了しません。最終的には経営のノウハウまで学ぶことができるそうです。
 今まで調理や接客に関わる機会のなかった方々もこのシステムなら安心ですね。
 
 

●自主的に行動する

 
 
 「とんでん」の業務の中で、もう一つ特徴的なものとして「取組発表会」の話をして下さいました。「取組発表会」とは、年に1度、地区ごとの店舗が集まって、1年間店舗や地区でどのような取り組みをおこなってきたか、ということを発表しあう場です。この発表会が始まった経緯から、詳しく伺いました。
 
 

浅見:

 きっかけは、「社員が自主的に何か行動するように」という働きかけでした。その中で「何をしているか、何をしたか」は、会社に報告するようにしていて、年々報告される内容に素晴らしいものが増えてきたので、せっかくだから発表する場を設けようと開始され、通年化したのがこの「取組発表会」です。通年化してからは、まだ、3回目ですね。

 今期は「1way 2job」というサインを考案した地区が優勝しました。これは、1つの動作で2つの仕事をこなす、という意味が込められていて、作業負担の軽減や人員の削減を想定しています。

目指せ最優秀賞

 他にも、対人のコミュニケーション能力を高めるために勉強会を開催したり、人気メニューの売上を更に上げるための企画やアイデアだったり、様々な取組の発表がありました。発表の質は、年々上がってきています。

 発表会で発表された若い方々の意見をそのまま会社が採用して、全店に導入することもあります。特にメニュー提案ですね。地区ごとに新メニューを考案して、店舗で実際に提供します。それが商品部に取り上げられて、全店のグランドメニューになることもあります。実際、私たちのオリジナルメニューが、期間中に1万食販売され、商品部に取り上げて頂いて、グランドメニュー化したという経験があります。

 先日の発表会でも、食べてみたいオリジナルメニューがたくさんありました。もしかしたら、この中からまた新しいグランドメニューが生まれるかもしれません。

 
 
 「とんでん」の各店舗では、それぞれのオリジナルメニューの他にも様々な企画・イベントを開催しています。例えば、浅見様の店舗では、夏に地元のお祭りに屋台を出して参加するという企画を行っています。

浅間祭

 売上の面で重要な役割を果たしているこの企画では、屋台で提供するメニューを毎年店舗で考えているとか。社歴など関係なく、若い方々の意見も 柔軟に取り入れています。

 
 


 
 

 今回の取材を通して、調理・接客のプロフェッショナルを育成しつつ、常に新しい意見・取組を受け入れ成長し続ける会社だという印象を強く受けました。ミニミニ城西は「株式会社とんでん」様をこれからも応援して参ります!!