<東都大学野球> 亜細亜大学vs中央大学

2010年9月21日

 本日の東都大学野球秋季リーグ 第2試合は春季リーグで優勝した東洋大学に惜しくも今一歩届かなかった亜細亜大学と中央大学の対戦。亜細亜大学はエース・東浜投手を、対する中央大学もエース・澤村投手を先発に送るといった、大学球界最高峰投手同士の投げ合いとなりました。

 亜細亜大学の東浜投手は、2年生ながら将来を有望視されている選手。140km/h後半の速球と変化球を織り交ぜた、技巧派投手です。対する中央大学・澤村投手は今年、大学最速記録の157km/hをマークした右の本格派。ドラフトでは数球団が一位指名すると言われている大学球界を代表する投手です。

 

 

 1回裏、中央大学は1番・杉沼選手がライト前ヒットで出塁すると、2番・景山選手の送りバントで1アウト2塁とするも、後続が倒れ無得点。亜細亜大学も3回表、2アウトから9番・高田選手がヒットで出塁後、二盗を決めるも、1番・主将の加嶋選手がショートゴロに倒れ得点ならず。中央大学は6回裏、9番・遠藤選手がショート内野安打で出塁し、2つの内野ゴロの間に3塁まで進みましたが、結局無得点。両チームともエースを打ち崩せず、試合は予想以上の投手戦となりました。

 

     

 

 

 白熱の投手戦は延長線に。10回表、亜細亜大学の攻撃。この回先頭の5番・嶺井選手は澤村投手の速球に詰まり、セカンドフライ。続く田中選手も速球に押されファーストフライ。9回から守備についていた7番・荒川選手はボテボテのサードゴロに終わらせ、三者凡退。なかなか澤村投手を打ち崩せません。その裏、10回表を難なくこなした中央大学にドラマが待っていました。この回先頭は、今夏行われた世界大学野球選手権大会のメンバーにも選ばれた4番・井上選手。ここまで好投の続いた亜細亜大学・東浜投手の116球目をフルスイングすると、打球はセンターを越えてバックスクリーンへ。試合に幕を下ろすサヨナラホームランで中央大学が接戦の末、亜細亜大学に勝利しました。

 

 

 2時間36分の投手戦に勝利した中央大学。亜細亜大学・東浜投手も好投しましたが、最後は主砲の一振りに潰えました。東浜投手は被安打5、4奪三振でしたが、それ以上に圧巻だったのは中央大学・澤村投手。132球を投げ、被安打3、奪った三振はなんと16を数えました。大学野球史に刻まれるであろう見ごたえある投手戦。秋季リーグは中盤に差し掛かりました。両チームの今後の活躍が期待できます。

 ミニミニは公式サポーティングカンパニーとして東都大学野球連盟を応援しています。

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