<東都大学野球> 拓殖大学 vs 中央大学

2014年9月30日

ミニミニが公式サポーティングカンパニーをしている、東都大学野球秋季リーグ戦もいよいよ後半戦に突入しました。本日9月30日に駒澤大学と並び現在1位の中央大学と、現在5位の拓殖大学との一戦が行われました。16年の秋以来の1部優勝を目指す中央大学と、25年の秋に創立以来初の1部昇格し、昇格後も格上と互角に戦い続けている拓殖大学との注目の一戦です。

 

先行の拓殖大学の先発は3年生の尾松選手が登板。対する中央大学は現在防御率1.38でリーグ3位の山手選手が登板しました。

拓殖大学 尾松投手   中央大学 山手投手

 

試合は序盤から動きます。1回裏、先頭打者の新城選手がセンターにヒットを放つと、続けて現在リーグ首位打者の2番福田選手がセンター前にツーベースヒット。2者連続ヒットでノーアウト2塁3塁とします。初回から得点圏にランナーを出してしまった尾松投手ですが、焦る事なく冷静なピッチングでその後2者連続で凡打に抑えます。しかし、ツーアウト2塁3塁の場面で迎えた打者羽山選手に対して低めに狙ったボールがワイルドピッチなってしまい、その間に新城選手がホームイン。中央大学が1点を先制します。

ヒットを放つ 福田選手    先制点でホームインした新庄選手を迎える中央大学ベンチ

 

次に試合が動いたのは3回裏。2回裏を3人で抑えた尾松投手を中央大学の打線が捉えます。先頭の松田選手がライト前ヒットで出塁すると、1番新城選手が危なげない送りバントで1アウト2塁とします。2番福田選手をショートゴロに打ち取るものの、3番神里選手に対して、四球を出してしまい2アウト1塁2塁。続く4番の小河選手がレフト前にライナーでヒットを飛ばすとその間に松田選手がホームイン。2アウト1塁3塁とします。ここで拓殖大学は4年の磯貝投手へ投手交代。ですが、場の流れは既に中央大学に。4番小河選手の盗塁が成功し、続く5番羽山選手に対して四球を出してしまい、2アウト満塁のピンチを迎えます。

送りバントを決める新城選手    ボールを見極める 神里選手 ヒットを放つ小河選手    3回裏ツーアウトから登板した磯貝選手

 

大量得点のチャンスで6番DHで出場の佐藤選手がセンター前にタイムリーヒット。ランナーを二人還します。バックホームへの送球の間に2塁へ進み、これで2アウト2塁。続く7番山田選手もセンター前にヒット。8番東選手に対しても四球を出してしまい、またも満塁の場面に。このチャンスを9番松田選手がファースト前に内野安打。さらにランナーを一人還します。優勝を手繰り寄せるためには負けられない中央大学はこの回を一挙5得点で終えます。

 ヒットを放つ佐藤選手    還った選手を迎える中央大学ベンチ

拓殖大学も負けていません。4回表、先頭の3番石内選手がサード前への内野安打を決めると、続く4番末廣選手もセンター前ヒット。さらに5番水野選手もライトへのタイムリーヒットでランナーが一人還り、1点を返します。3者連続ヒットで波に乗りたい拓殖大学。続く6番加藤選手もライト前にヒットを放ちリーグ3位の守備率を誇る山手投手の牙城を崩します。ここで中央大学は2番手として石垣投手へ投手交代。7番豊島選手をセカンドゴロに打ち取りますが、その間にランナーが一人還ります。ですが、続く8番山下選手をダブルプレーに打ち取り、ピンチを救います。拓殖大学としては追加点を稼ぎたいところではありましたが、この回2点を返し、6対2点と4点差に迫ります。

内野安打を決める石内選手    ヒットを放つ末廣選手 タイムリーヒットを放つ水野選手    中央大学 石垣投手

4回裏には拓殖大学の投手交代で本日3番手の大井投手が登板。4回の裏を3者凡退に抑えます。そして次の試合が動いたのは5回裏で中央大学の攻撃。5番羽山選手がセカンドにヒットを放つと6番佐藤選手が左中間に抜けるクリーンヒット。5番羽村選手がホームへ還り、その間に打った佐藤選手も3塁へ進み本日3打点目となるタイムリースリーベースヒットとなります。7番山田選手もセンター前にタイムリーヒットを放ち、さらに1点追加。この回さらに2点を追加し、拓殖大学を離します。

タイムリーヒットを放つ佐藤選手    タイムリースリーベースヒット

7回裏には7番山田選手に代わり代打で登場した金子選手がリーグトップと並ぶ今季3本目の2ランホームランを放ち、さらに点差を開きます。

このままでは終われない拓殖大学。望みをつなげたい9回表。中央大学のマウンドには本日4人目となる主将島袋投手が抑えとして登板しました。今季の注目選手の登場に会場もざわつきます。初球から140km台を連発。先頭の6番加藤選手は初球から打ちにいきますが、ショートゴロになってしまいます。続くのは7回表から途中出場している7番の岡田選手もヒットを狙いにいきますが、空振り三振に倒れます。

背番号1番 島袋投手    140km台を連発

立て続けにアウトを取られ、塁に出たい8番鈴村選手はサードのエラーにより出塁。続く9番井田選手に対して島袋投手は四球を与えてしまい、2アウト1、2塁とします。ランナーを得点圏に置いて迎える打者は現在リーグ内5位の打率を誇る森田選手。センター前にヒットを放ち、その間に鈴村選手がヘッドスライディングでホームイン。なんとか1点を返します。ここで拓殖大学は1年の小林選手を代打で送り出し、見事センターへのタイムリーヒット。さらに1点を返します。ですが、打線が続かず2点を返すものの、10対4でゲームセット。

チャンスをつなげる森田選手    ヘッドスライディングでセーフになる鈴村選手

3回裏に一挙5得点を上げ、見事な勝利でおさめた中央大学は残る後半戦でさらに優勝へ強く意気込むことになったかと思います。負けた拓殖大学もチャンスが活かしきれなかったものの、ヒット数では中央大学を上回る12本。十分に戦える強さを見せました。 白熱の試合満載の東都大学野球。ミニミニは公式サポーティングカンパニーとして、白球を追う大学球児たちを応援しています。

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