今回で9回を数える「ビジネスマネジメント研究会」は、前回に引き続き「ビジネスマネジャー検定」で出題された内容を振り返るとともに、知識の定着を図る内容となりました。
まずは「貸借対照表」と「損益計算書」に関する問題からスタート。ともに企業の経営状態を色濃く反映する財務諸表であるため、管理職として知って然るべき知識です。各諸表の持つ役割や各記載事項の意味する内容、財務状況と経営状態の良否を判定するためのポイントなどをしっかりと復習し、出題された問題を参加者全員で解き直しました。
次に商品やサービスの適正価格を図るための分析手法のひとつである「PSM分析」に関する解説。先の「ビジネスマネジャー検定」に関する参考図書の記載が少なく、初見の社員も多かった内容でしたが、コンジョイント分析と共に価格戦略を呈するマーケティングにおいて重要なメソッドです。ペルソナ設定から導き出された不確定要素の多い手法ではなく、ターゲットへのアンケートなどによるリアルな回答から「上限価格」や「下限価格」、「妥協価格」、「最適価格」を導き出すPSM分析。家賃設定や各種サービスの価格設定などへの応用にも期待できるこの手法を、少し掘り下げて学びました。
また、業務マネジメントの分野において収益性向上を図る「ファイブフォース分析」を復習したほか、感染症リスクに関する「新型インフルエンザ対策ガイドライン」や個人データ等の「漏えい時対応ガイドライン」、労働安全衛生法66条に規定されている「ストレスチェック」など、様々な状況下におけるリスクマネジメントについても再考しました。
ミニミニ城西では今後も多角的な知識・理論を具体的な事例で研究し、マネジメント効果として適切に実践できる管理職の人材育成に努めて参ります。