<東都大学野球> 青山学院大学vs中央大学

2010年9月7日

 昨日行われた東都大学野球1部秋季リーグ戦 青山学院大学vs中央大学。「戦国東都」の異名を掲げる東都大学野球のレベルの高さが垣間見られる試合展開でした。

 ドラ1候補・澤村投手擁する中央大学と春季2部リーグを9割以上の勝率(10勝1敗)で他チームを圧倒し昇格した青山学院大学。既に2試合を消化し、初戦(9月4日・土)は5-2で青山学院大学が先勝。2試合目(9月5日・日)は、両者共に一歩も引かず、延長15回を終了し2-2の引き分け。今日の試合は青山学院大学がもう一勝し、このカードの勝ちを決めらるか(同一カード2勝先取)、はたまた後の無い中央大学が粘り勝ちし1勝1敗のタイに持ち込めるか、見応えのある一戦です。

 先発は迫力のピッチングが冴える青山学院大学・垣ヶ原投手、来年のエース候補中央大学・入江投手。両投手とも安定したピッチングが持ち味です。
      

 この試合、最初にチャンスを掴んだのは青山学院大学でした。4回表、ノーアウトから1番・佐野選手がセンター前ヒットを放つと、続く2番・政野選手が送りバントで1アウト2塁。3番・木野選手のセカンドゴロの間に佐野選手は3塁へ進みます。2アウト3塁の絶好のチャンスに迎えるは春季2部リーグで打率.368、本塁打4本という好成績を残し、世界大学野球選手権大会にも出場した4番・小池選手。勝ちある一発に期待が高まりましたが、痛烈な打球は入江投手のグラブの中へ。ピッチャーライナーに終わり先制のチャンスを潰えました。
      

 両チーム共に1点が遠い試合展開でしたが、7回に試合が動きます。前の打席、惜しくもピッチャーライナーに打ち取れたこの回先頭の4番・小池選手がレフト前に打球を運ぶと、続く5番で主将の下水流選手がレフトオーバーの2塁打でノーアウト2,3塁とします。6番・篠塚選手はセカンドゴロに倒れるも、7番DHの杉本選手がレフト前にタイムリーヒット。青山学院大学が1点を先制します。8番・広滝選手のライトへの犠牲フライで追加点を許した中央大学ベンチは、ここで石井投手を投入。9番・井上選手をショートゴロに打ち取りましたが、中央大学は大きな2点を失いました。
      

      

 2-0と2点ビハインドで迎えた中央大学の反撃は8回裏1アウトから。併殺崩れで出塁した影山選手を置き、迎えるバッターは春季大会でベストナイン(二塁手)に選出した3番・西銘選手。今日の試合、守備ではダイビングキャッチなど好守を見せるも、打撃の方はここまでノーヒット。意地を見せたい西銘選手の渾身の一振りはライトへぐんぐんと伸び、当たり千金の同点2ランホームラン! 中央大学ベンチはもちろん、スタンドもこの一打に沸きかえります。

      

      

 9回では決着は着かず、2-2のまま試合は延長戦へ。11回表、青山学院大学はデッドボールで出塁したランナーが内野ゴロの間に3塁へ進み逆転のチャンスも掴むも結局無得点。迎えた12回裏、中央大学の攻撃。この回先頭の7番・島田選手がライト前ヒット。続く8番・上嶋選手の打球はセカンドのエラーを誘い、ノーアウト1,2塁とします。すかさず中央大学・高橋監督は2塁走者に俊足の広瀬選手を代走に送ります。9番・遠藤選手の送りバントが成功し1アウト2,3塁の場面。バッターボックスには1番・杉沼選手。1ストライク、1ボールとなった3球目、スクイズを試みるも外角低めに外したストレートはファールにするのがやっとの厳しいコース。2ストライク1ボールと追い込まれます。緊張感高まる場面でしたが青山学院大学・石井投手の変化球に喰らいつく杉沼選手。高く舞ったセンターへの犠牲フライにより、3塁ランナー広瀬選手がタッチアップしホームイン。中央大学が延長12回裏、サヨナラ勝ちで見事勝利。接戦をものにしました。

      

      

 熱戦が続くも、まだまだ始まったばかりの秋季リーグ戦。果たして今季の優勝はどのチームに輝くのか? 一戦々々が注目です。

 ミニミニはサポーティングカンパニーとして東都大学野球連盟を応援しています。

 

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