<東都大学野球> 東洋大学 vs 中央大学

2011年5月4日

 大学野球ファンのみならず、プロ野球関係者も注目の東洋大学 対 中央大学の第一回戦が、明治神宮野球場で行われました。東洋大学はこれまで登板試合には多数のプロ野球スカウト陣が視察に訪れているエース・藤岡投手が先発。対する中央大学は1部リーグ投手部門第5位にランクする入江投手がマウンドに登りました。

 

 

 この試合、先制したのは後攻の中央大学でした。1回裏、1番・杉沼選手が四球を選び送りバントで二進すると、2アウト後、4番・井上選手のタイムリーヒットで生還。東洋大学・藤岡投手の立ち上がりを攻め込みます。試合序盤に失点を許した東洋大学でしたが、4回表、5番・山口選手のレフトへのソロホームランで1-1の同点に追いつきます。

 

 

 同点とされた中央大学・入江投手は5回に突如、制球が乱れます。この回先頭の8番・岡選手、9番・森選手といった下位打線に手痛い連続四球を謙譲すると、1アウト後には2番・上原選手にも四球を与え、ノーヒットで満塁のピンチを招きます。慎重にカウントを組み立てたい中央大学バッテリーでしたが、3番・藤本選手がインコース低めのボールを逆らわずライトへ流し打ち。このタイムリー2塁打で東洋大学が2点を追加し、3-1と逆転に成功します。投げては東洋大学・藤岡投手が回を追う毎に卓越したピッチングを披露。150km/h台の速球を武器に中央大学打線を沈黙させます。7回には三者連続三振を奪うなど、圧巻の出来映え。

 一方、あまり良いところの無い中央大学は8回にも失点。入江投手の後を受け継いだ鍵谷投手は打率4割の7番・戸田選手に2塁打を許すと、ワイルドピッチとパスボールで1点を失います。バッテリーの状態に不安の残る中央大学。東洋大学は9回から登板した石垣投手にも畳み掛けます。この回先頭の1番・小田選手が三塁強襲の内野安打を決めるとすかさず盗塁。送りバントで1アウト3塁とすると、東洋大学は代打に鮫島選手を送ります。中央大学・石垣投手がカウントを優位に進め三振を奪うも、これがまたもパスボールとなり、3塁から小田選手が生還し1点を追加。東洋大学が5-1と中央大学を突き放します。

 

 

 

 ここまで守備の乱れから失点を重ねた中央大学。9回裏には3番・西銘選手がレフトスタンドへ叩き込むソロホームランを放ちますが、時すでに遅し。後続を討ち取った東洋大学が5-2で中央大学に戦勝しました。

 

 

 完投した東洋大学・藤岡投手は12三振を奪う力投。未だ負けの無い勝率100%の東洋大学は次回の第2戦にも勝利すると、今季優勝をグッと引き寄せます。駒澤大学との対戦カードに負け越してしまった中央大学は、東洋大学との第2戦を落とすと優勝は厳しいことに。次回は今日以上に緊迫する試合になることでしょう。

 ミニミニは公式サポーティングカンパニーとして東都大学野球を応援しています。

 

 

 

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