vol.7 花粉症対策<2>

2010年3月7日

 前回のvol.6では花粉が多く飛散する気象条件についてお話しました。今回は花粉症予防で一番身近な「マスク」についてお話しします。

 皆さんは普段、どのようなマスクを使っていますか? 最近では値段も様々で、形状もバラエティに富んだものが多く市販されています。安いものより高いものの方が効果が高いと思われがちですが、日大和歌山医療センター耳鼻科医長 榎本雅夫先生の研究によれば、「値段が高いマスクだから花粉除去率がよく、かつ呼吸しやすい」という事実は無いとの結果が出ています。一番大事なのは顔の形状にフィットしているのかどうかということ。つまり安いマスクであっても効果が高く、逆に高価なものでもマスクとしての働きが低いこともあるということです。また花粉はマスクの繊維の奥に絡まってしまうと洗濯してもなかなか落としきれません。

 マスクを選ぶ際は顔へのフィットのしやすさを第一に考えて、マスクは不織布立体のものを選ぶようにしましょう。そして洗って二次使用できるものは避け、使いきりのもを選んだほうが良いようです。それでも症状が改善できないようであれば、マスクと鼻の間に一枚薄いガーゼを入れおきましょう。当てガーゼを加えることにより花粉除去率は10~30%も高まるようです。

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